官庁のホームページからダウンロードする申請書や企業が要望してくる書類はMicrosoftのOffice形式ばかりです。
ところで、かつてサン・マイクロシステムズ等が唱えていたネットで完結するネットワークコンピューティングが実現しています。技術的には昔から可能だったのが、コスト(通信費)が下がったことでどんどん普及中です。
ネットワークコンピューティングとはまさにCloudのことでしょう。あらゆるパーソナルなソフト、データベース、データは誰かさんのサーバーのみに存在させることができます。
今、私が関わってる仕事の建物改修監理業務で4名が同じ表計算のデータを扱います。
業務報告書や定例会議議事録等、多くの書類がエクセルで作られています。
現場事務所に監理者用パソコンを新調してもらって設置したのですが、インストール済みOfficeがキングオフィスで、中華製のワークシートは出来れば使いたくないです。
MacのExcelとWindowのExcelは殆ど同じですが、まるっきしプリント設定までは同じとは行きません。フォントを揃えてもMac側でページ数とレイアウト決めたらWindowsでは狂ってしまいます。私は概ね自動調整を使いますが、Windows使ってる人は違うようです。Windowsでも自動調整使ってくれたらありがたいんですが、大概はレイアウトがハマってないと言われ、若しくは変わってしまったと言われます。だから、相手がある場合のエクセルファイルは必ずWindow版を使うようにします。
まあ、それはさておき、ここは一つ、Cloudでやって見るべく一つのファイルを試してみました。他の人には新しい使い方が増えるかもしれません。
Googleではファイル名の拡張子が .gsheetとなります。ブラウザからGoogleDriveに入って、エクセルファイルを開くと簡単にgsheetに変換されて、内容はほぼそのまま新たな書類になりました。枠線、レイアウト、が若干変わってしまうものの、添付画像はOK。関数も普通に有りそう。 今回程度の書類ではいけると思いました。ただ、図形描画が使えない。環境によるのでしょうか。大きさと位置の決めようがないです。
そして、なにか変更すると即座にセーブされてしまいます。セーブしないという機能も大事なのではと思いましたが、これは感覚が慣れていないからでしょう。
その他、セル内の文字数が多い場合、”折り返す”の選択しか無い。”縮めて全体を”が見つからない。
これは他の3人はどう思うだろう? 使ってくれるでしょうか?
次にMicrosoftのoneDriveを試してみましたが、残念なことに日付、その他ついてこないセルが有る。枠線も崩れました。
図形は編集で削除”と嫌な警告が出現。幸い画像はついてきてくれてましたが図形は確かに消えました。そして、同じく即座にセーブ。消えたままセーブです。これは、ちょっと開いて中を確認などする場合、下手にさわると、そのままセーブされてしまうことを意味します。(Googleも同じです)
とは言え、これも今回のような使い方では何の問題もなく使えそうです。
とは言うものの、使ったことの無い他の人はどのように思うか心配です。
基本的にウェブベースなので、ファイルシステム一つとっても、今までと違う概念が掴めない人は、理解しようとはしてくれないものです。
少しの不具合に目をつむればとても良いんだけど、毎回他の人が触るたびレイアウト修正するはめに陥りそう。
で、結局やめました。(なぁんだ)いつまでたっても使いこなしてもらえないかもしれない。
しかし、中華製のソフトは嫌なので、他の選択肢として libreOfficeを使うことにしました。
libreOfficeは使ってみるとレイアウトの自動調整はエクセルより劣るものの、我々が普通に使うワークシートはこれで充分だと思わせるものがあります。
操作方法は殆どMicrosoftOfficeと変わりありません。
無料のソフトでも、これほど優れていたら有料のMicrosoftなど使う気が起こリません。
それと、かさばるリボンが無いので殆どカスタマイズする必要がないです。シンプルが一番気持良い。
ネットワークコンピューティングはもう少しおあずけ。