moyo : : diary

気持ちフォト士

聖家族協会2

再びガウディです。
ガウディの糸に錘をつけた逆さ吊り実験は有名です。
力の流れを視覚化して垂直に延びない構造体の角度を
割り出したのだろうと思います。

しかし、それだけで構造解析出来るものでしょうか?
日本における古代高層建築の塔にしても、構造計算
から割り出して構造形式と部材断面を決定した訳では
無いでしょう。

模型を作ったにしても、過去の巨大建築の構造はどの
様な確信をもって決定されたのか?

出雲大社は日本最大高さを誇る建築物でしたが、過去
に数回倒壊したと記録に残っています。

倒壊したにもかかわらず、同じものが再建さ
れ、ある日突然再倒壊したといいます。

あの高さと、柱スパンでは倒壊もやむを得まいと思わ
せます。

このガウディのサグラダファミリアは日本人から見る
と、いかにも倒壊しそうでは有りませんか。
組積造ともいえないのではないかと思わせる石の積み
方です。

現代人は構造解析をしないと構造を決定出来ません。
そうすると、恐ろしく構造的洞察力が劣ってしまった
ような気もするのです。