moyo : : diary

気持ちフォト士

関空

comesta2006-05-09


関西空港でもレンツォ・ピアノとピーター・ライスは一緒に仕事しています。
空調計画の空気の流れと屋根の曲線が合致しているとレンツォ・ピアノは大阪で大阪人
を前にしてしゃべってました。
要するに流体力学的にコンピュータで解析して屋根形状を決めたのだというのです。
遊んでますね。あの曲線屋根でないと空調効率が下がってしまうのだそうです。
しかし、かなりの遊びの心がこの建物には届かなかったようです。
緑の人工島という根幹のコンセプトは、鳥にとっては迷惑な話といわれゴミ箱に消去されました。
ポンピドゥセンターで冴えた構造を見せたピーター・ライスも関空では日本の構造設計屋さん
に影響を受けたか若しくは法規制によるのか、いまいち美しさが足りません。
レンツォの当初の緑の人工島というコンセプトはひときわ目立った存在でした。
あの搭乗通路から見えるのは滑走路と海ですが、樹木に周囲を囲われていたら全く違った
空港になっていました。国際コンペにより計画が決められましたが、誰もが感心し、
おそらくそのコンセプトにより勝利を掴んだと思われる?肝心要の緑が実施では消えました。