moyo : : diary

気持ちフォト士

ポンピドゥセンター


どちらにしてもすでにアバンギャルドをアバンギャルドと思わない世代の生まれである私に
とって、特に1960年代からの動きは、改めて展示されてもまさにピンと来ないものがあった
のだろうと思います。
で、興味があったのは箱物の方です。
ポンピドゥセンターはリチャード(hai!)とレンツォ(yaho!)のデザイン、ピーター(ye~)
の構造計画で、構造と設備が剥き出しと言うことで一世風靡しましたが、この構造はきわめ
てユニークなヤジロベエの抱き合わせとなってます。
力の流れがそのまま見える構造が無造作に置いてあるというイメージです。
梃の力点を鋸でちょん切ったら重りは床の加重から解き放たれヤジロベエはバランスを崩
し、柱をそのままにして全ての床が下へ落ちるだろうと思わせるものが有ります。
普通の建築物では有りません。AVANT GARDESというよりは、殆ど遊びの世界に身を浸しなが
ら計画を行ったとも思えるのです。このゲルバー方式と言われる構造は広大な無柱空間を
実現するためピーター・ライスが採用し構築したと言われていますが、無柱を実現しているのは
巨大な梁成のトラスであってヤジロベエでは無いだろうと思うのです。(思うだけ) 
これはやっぱりピーター・ライスがみんなを難しい言葉と計算式で煙に巻いて遊んでいるの
だと思うのです。