moyo : : diary

気持ちフォト士

大阪市内で避難勧告とは。

水圧は通常
Iton/㎥×(9.8m/s)^2×水深m
と表され、深いほど圧が高くなります。
9.8とは何かにつけ見かける数字で、ピサの斜塔におけるガリレオの落下実験を見たわけでも無いのに思い起こしたりします。すなわち重力加速度です。
ゲリラ豪雨等による増水は概ねこの式により出された値に安全率を2.0として建物侵入防ぐ防潮版や止水シートを設計しているわけですが、河川氾濫や津波は全く違った数値を持っています。すなわち、氾濫水が一定の方向と速度で動いていると言う前提です。これは、

水の質量×速度の二乗
すなわち、
Iton/㎥×(速度m/s)^2 ×水深m
但し、水は液体であり流動していますのでこの式のままではでは大きすぎます。がしかし実際津波など、とんでもない大きな値になるわけです。
河川氾濫であっても、下り坂の正面に家がある人などは大変不利な状況といえるでしょう。逆に河川より離れれば速度は次第に落ちるはずです。
建物の地下入口等に設置される防潮板は二通りの考え方を要求され、ゲリラ豪雨等の比較的静水圧と考えられるものはそれほどの強度と水位を必要としないため、可搬式の金属パネルや耐水圧シートで遮断します。
他方、津波や河川氾濫は運動エネルギーを持つ水害のため、強固な分厚い鉄扉で遮断する必要が有ります。
前者はあっという間に(10分)で水浸しになるため速やかに設置出来る事が必要。
後者の河川氾濫の場合はある程度予測出来るのでまだ余裕をもって扉を閉める事ができるが、一旦閉めてしまうと中にいる人は外に出辛くなる。
このような設備を設置する時は、その設備の目的を把握しておく事が大事です。

ところで、携帯電話に緊急連絡が来るのは地震だけではなかったんですね。しかももう5回ぐらい鳴ってます。