moyo : : diary

気持ちフォト士

高取城

現代に建てられた建築物をスクラップにするのにさほど抵抗感は無い。
それでも、良いデザインの建物は壊してはいけないという心理が働く。

これは日本屈指の規模を誇った奈良県高取城の石垣。
お城は何も残っていない。

明治の廃城で無くなってしまった。
石垣のみが残骸として残っている。
この石垣の石をここまで運ぶだけでも大変なことだったろう。

麓の方の石垣は崩れているが、最上部の石垣はそのまま残っている。
だから、当時のお城が目に浮かんでくる。
といっても、どのような形だったのか?
本当はそこまでは浮かぶはずもない。
しかし、美しい姿だっただろう。
当時の人たちは、さほど抵抗が無かったかもしれない。
しかし、現代ではもう造ることはできない。
貴重な遺産が失われてしまった。