moyo : : diary

気持ちフォト士

木造


日本最大の五重の塔。
東寺

これほど屋根勾配をつけなくてはならなかったのでしょうか。
この急な屋根は東寺の特徴の一つだと感じます。
時代が下るにつれ塔の屋根勾配は急になっていったと言うことです。

それは、雨による風化を防ぐ意味合いでしょうか?
とにかく今の塔は徳川時代に再建されたもの。

薬師寺の西塔は前世紀に再建され、東塔は当時のまま建っています。
昭和に建てる時は当然、当時の姿を留める東塔を参考にしたはずですが、
屋根勾配は西塔の方が遥かに緩い。
西岡棟梁が西塔の創建当初の姿を見通せたということで勾配が違うという。
これは、棟梁の有名な言葉で残っている。
「そのうち下りますやろ。」

この話を学生の時にゼミの先生より聞いた時は感動した。

それをふと思い出して、東寺を見るとそれだけ月日が経ったのかと思う。
それにしても、この屋根は滑り落ちそうだ。